診療案内
低身長診療
「背が低いのは病気ではないし、そのうちのびるだろう」と、つい見過ごされてしまいがちです。わが子が同学年のお子さんと比べて小さいと感じたら、今までの成長の記録を成長曲線に書いてみてください。お子さんの成長曲線が5本線の中で標準曲線にほぼ平行になっていたら、心配いりません。成長曲線で-2SD以下の場合を低身長といいます。-2SD以下とは100人中2人の割合です。5本の線の中だけれども平行ではなく徐々に下の方に向かっている場合や、まだ思春期年齢にならないのに平行線より徐々に上に向かっている場合は要注意です。
医師と一緒に成長曲線を作ることは可能ですから身長のことで少しでも不安を感じたら、小児内分泌専門のたかはしクリニックにご相談ください。
小児糖尿病
○糖尿病とは
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが不足したり、その働きが不十分なために起こる病気です。インスリンが不足したり、働きが不十分だと、ブドウ糖が処理できず、血液中に溜まってしまう病気です。
○糖尿病の症状
のどが渇く、尿の回数が多い、体がだるい、体重減少、視力低下など
※健診や学校検尿などをきっかけにたかはしクリニックを受診され、病気の発見につながることが多いです。
兵庫県小児糖尿病サマーキャンプも行っております。
詳しくはHPをご確認ください。
糖尿病の種類
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1型糖尿病:インスリンを作る細胞が破壊されてインスリンの分泌がほぼゼロになるタイプの糖尿病です。インスリン注射が必要で、多くの場合子供の頃に発症しますが、稀に大人になってから突然発症する方もいます。
<1型糖尿病の治療について>
毎日の生活を維持するために、工夫してインスリン注射をする必要があります。インスリンの種類によって、大きく分けると、1日4回以上インスリン注射を行うものと、少量のインスリンを自動注入できるインスリンポンプがあります。血糖測定(SMBG)が必須ですが、最近は皮下組織液で、間歇的又は持続的に血糖を測る機器『i-CGM(リブレ)』と『リアルタイムCGM(テルモG6)』が開発され血糖管理が楽になりました。
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2型糖尿病:遺伝的要素に加え、過食、肥満、運動不足、ストレスなどが原因で発症するタイプの糖尿病です。インスリンの分泌不足とインスリンの感受性低下によるもので、日本人の大部分がこのタイプです。インスリンの分泌はいくらか残っているので、必ずインスリン注射が必要なわけではありません。治療は食事療法と運動療法が基本となりますが、病状の度合いにより経過観察のみ、飲み薬での治療、インスリン注射などがあります。
※たかはしクリニックでは主に1型糖尿病の治療を長期的に行っております。
思春期早発症
<男子>
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9歳未満で精巣、陰茎、陰嚢の明らかな発育
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10歳未満で陰毛の発育
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11歳未満で腋毛、髭の発生や変声
<女子>
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7歳6ヵ月未満で乳房の発育
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8歳未満で陰毛発生、小陰唇色素沈着などの外陰部早熱、腋毛発生
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10歳6ヵ月未満で初経
多くは女子に見られ、ほとんどが特発性(原因不明)です。男子で見つかった場合、60%に脳腫瘍が見つかると言われています。男子と女子とでは治療が異なりますので症状が見られましたら、早めに専門医にご相談ください。
思春期遅発症
<男子>
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14歳までに精巣の増大がない
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15歳までに恥毛がみられない
<女子>
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13歳までに乳房の発達がない
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14歳までに恥毛がみられない
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16歳までに月経が起こらない
背の低い子どもは思春期遅発症を起こすことが多く男子のほうが多く見られます。病気として診断された場合は治療をします。不明の場合は経過を見ながら治療します。男性ホルモン(エナンテストステロン)や女性ホルモン、性腺刺激ホルモンを使用します。
夜尿症
子どもは夜尿をしますが、目安として3歳なら3人に1人、4歳なら4人に1人、5歳なら5人に1人、6歳なら6人に1人程度は見受けられます。腎臓の先天的な異常や奇形、代謝異常がなければ治療にならないと考えます。いわゆる明確な病気が見つからない機能的夜尿は自然治癒が多く、小学校3~4年では10人に1人程度になります。
小学校2年過ぎて夜尿が治らない場合、専門医を受診してみてください。膀胱容量が少なく、頻尿、多尿のときは膀胱容量を増やす抗コリン剤(ポラキス)を使用します。尿量が多い場合には、抗利尿ホルモン製剤(デスモプレシン点鼻、ミニリンメルトロ口腔錠)を使用します。アラーム療法はイギリスでよくされていますが、上記の薬が効かない場合は試してみるのも一つの方法です。専門医にご相談ください。
栄養指導
小児は特有の疾患があります。医師の診察後、栄養指導依頼等が出され、臨床栄養経験のある管理栄養士がお一人ずつ栄養相談をうけ、指導致します。
小児糖尿病、低身長児、肥満児、先天性代謝異常、アレルギー、小児胃炎、消化器疾患等
疾病の所見、検査結果、を参考にして、年齢、性別、発育状況(身長、体重)、食生活状況、食事摂取量を聞きとりしながらすぐに実践していけるよう、具体的かつ、適正に行います。
完全予約制
予防接種
予防接種には生ワクチンと不活化ワクチンの2種類あります。
当日は、接種問診表に全て記入(体温、保護者のサイン等)された方から順番に接種していただきます。問診表は
クリニック窓口にてお渡しします。前もって記入されるようお願いします。ホームページからダウンロード出来ます。
スケジュールなどはお気軽にお問合せください。
予約制ですので、前日午前診終了前までにご予約ください。
ワクチンの種類
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生ワクチン
(MR、おたふくかぜ、みずぼうそう、BCG、ロタワクチン)
生ワクチンは接種してから4週間たてば、どのワクチンも接種可能です。
<同時接種が可能なワクチン>
四種混合、Hib、肺炎球菌、不活化ポリオ、ロタワクチン、B型肝炎、BCG
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不活化ワクチン
(四種混合、二種混合、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザ、Hib、肺炎球菌、子宮頸がん、B型肝炎)
不活化ワクチンは接種してから1週間たてば、どのワクチンも接種可能です。
※同じワクチンを接種する場合は、4週間あけてください。
※日本脳炎とインフルエンザについては例外です。
受付に問合わせください。